うつ病OL日記

うつになった新卒OLの日記。てきとーに書くのでてきとーに読んでください。

消えたい夜に

死にたい、と思ったことはいくらでもあるが、うつになって初めて「消えたい」という感情が湧いた。
死ぬためには、自ら命を絶つための行動が必要になる。たとえば高い所に登って、飛び下りる、たとえばロープを買ってきて、体重で壊れなさそうなところにそれを結んで、首を吊る。そうまでしなくとも、ドアノブにタオルをかければ簡単に首を吊れるらしいけれど、それすらする気力がない。それすらする勇気もない。でももうこの世に存在していたくない。砂や煙のように大気に交じってふわーっと消えたい。そういう気持ち。
昔のようにリストカットをする元気もないし、大量に薬を飲む元気もない。

今日はご飯を作れた。今日はお風呂に入れた。今日はここの掃除ができた。今日は何ページ本を読めた。そういうことをひとつひとつしつこく拾い集めて自分を寝かしつけないと、たかが夜のひとつも乗り越えられない。日中泣き潰れて過ごした夜のつらさは言いようもなく。

昔の、傷つけてしまった友人のこと、恥ずかしい失態、母をうつ病にしてしまったこと、飼い猫を交通事故で死なせてしまったこと、救えなかったもの、目を逸らしたもの、手放したもの、あれもこれも、そういえば自分のせいだったと思い出す。私は今までの人生で何人に涙を流させただろう。何人に眠れない夜を過ごさせたのだろう。
消えたい夜は来る。何度でも来る。だけど夜はいつか明ける。